今回は、監査法人で働いていた頃のことを書いてみたいと思います。
私が監査法人で働いていたのは約8年間で、従事したのは監査業務のみ。
こんな方を読者として想定しています。
・今ちょうど公認会計士を目指して勉強している人
・これから公認会計士を目指そうと考えている人
・監査法人で実際に働いたことがある人の話を聞きたい人
・これから監査法人も含めて就職活動をしていく人
私は監査法人を辞めた立場ではありますが、監査法人に就職して良かったことをまとめていきたいと思います。
【体験談】監査法人に就職して良かったこと
基本給が一般企業よりは高め
基本給は一般企業よりは高めです。
私が監査法人に就職した最初の初任給は約28万円でしたが、普通に仕事をしていれば、毎年、基準賃金は上がっていきます。
[chat face=”woman1″ name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]私がはじめて就職した不動産会社の初任給は20万円・・それと比べても高いと思う[/chat]
一般に、大手の監査法人であれば、1年目でも年収450〜500万円くらいと言われますが、そのとおりでした。
福利厚生でポイント制を採用している法人もあります。
私がいた会社は、給料とは別で年間5万円分のポイントを付与していました。
ポイントで旅行に行ったり、提携ホテルを割安で泊まれたり、レジャーチケットを安く買えたりしました。
残業代がきちんと計算される

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大手の監査法人であれば、おそらく残業代はきちんと残業時間に対して計算してもらえます。
[chat face=”woman1″ name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]不動産会社にいたころは、どんなに残業しても「みなし残業手当」として3万円がプラスされるだけでした。[/chat]
残業をおすすめする訳ではありませんが、残業すれば1年目から手取り30万円も夢ではありません。
繁忙期になると皆遅くまで仕事している光景が普通です。
事務所は夜中まで灯りが付いています。
終電まで仕事して帰るメンバーが何人もいますし、終電に間に合わないためタクシーで帰るという働き方をする人もいました。
繁忙期の残業時間は月80〜90時間程度であれば、翌月の給料が40万超えることも普通です。
残業代はきちんと計算されるので、残業の苦労が報われる感覚はありました。
今は法人の残業管理も厳しいと聞くので、そこまで残業させていないかもしれませんが・・。
閑散期であれば長期休暇がとれる
閑散期であれば長期休暇がとりやすいのも特徴です。
繁忙期と言われるのは一般に4月〜6月中旬頃までなので、6月後半からは休みが取りやすくなります。
夏休みともなれば、法人の休暇に有休をくわえて、2週間以上休む人も結構います。
[chat face=”man1″ name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この時期を使って南国リゾートのボラボラ島に新婚旅行に行った同僚もいました[/chat]
これくらい長期休暇をとれる会社は一般には珍しいと思いますが、監査法人では結構普通にあります。
繁忙期と閑散期とでメリハリを効かせやすいですね。
8月の夏季休暇の時期であれば、周りも堂々と長期休暇をとるので休みやすいですね。
2年分の有休を一気に消化して、1ヶ月休むという荒行を成し遂げた先輩もいました・・(勇気ある先輩でした)
チームごとに関わる人が変わる

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監査は、クライアントごとにチーム編成が異なり、いろんなチームに属して働きます。
基本的に一週間のスケジュールは、マネージャー以上の管理職が1日単位でスタッフをアサインして動いていきます。
(例)
月曜日 | クライアントAに往査 |
---|---|
火曜日 | クライアントBに往査 |
水曜日 | クライアントCに往査 |
木曜日 | クライアントAに往査 |
金曜日 | クライアントDに往査 |
上の例のように、月曜日はA社に行き、火曜日はB社に行き、・・・というように、行く会社が変わり、同行するチームメンバーも変わります。
通常、一般の会社だと〇〇部署に配属されてたら、一緒に仕事をする人間関係がその部署内で固定されるのが普通です。
しかし、監査の場合は、一緒に働くメンバーが1箇所に固定されません。
A社のチームメンバーとの人間関係に悩んでも、火曜日になれば別チームのメンバーと仕事をする・・という感じで業務スケジュールが回っていきます。
人間関係の悩みを引きずりにくいですし、適度に距離感を保ちやすいです。
色んな会社の業務を見ることができる

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会計士は立場上、お仕事として堂々と、色んな会社の業務を内部まで見れる楽しさがあります。
会社の業務フローを理解することは、会社のリスク評価や監査手続を立案するために必要な作業です。
そのため、メーカーであれば倉庫や工場を見に行ったり、銀行であれば支店に出向いたり、スーパーであれば店舗に行くなど、出張で県外に行くことも多いです。
会計数値を追いながら、会社の内部を見に行けるのは面白いなと思いました。また、色んな部署の担当者とお話をしたり資料を頂いて、会社の承認の仕組みを見ていく作業も勉強になります。
試験に合格したら監査法人の就職を目指すべき!

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公認会計士になるためには、3次試験を合格する必要がありますが、大手の監査法人であればその辺りの配慮が手厚いです。
まず、試験休暇というものをとらせてもらえますし、受験代や受験会場までの旅費なども法人が負担してくれます。
さらに合格後に毎年かかる会計士協会への会費も法人が負担してくれます。
2次試験合格から3次試験までの間は、金銭的なメリットがとにかく大きいため、大手の監査法人に就職するのがオススメです。
ぜひ参考にしてみてくださいね!