私の幸せな結婚|漫画26話ネタバレ予想!薄刃家の異能者・小説2巻

和風シンデレラストーリー『わたしの幸せな結婚』。

この記事では、漫画26話のネタバレをご紹介します。

この記事は、原作小説をもとにネタバレを書いています。

※連載漫画26話の公開前は、小説をもとに漫画のあらすじを予想しています。

※連載漫画26話の公開後は、実際の漫画をもとに更新しています。

現在何話まででてるかは、こちらの記事で確認してください。

私の幸せな結婚|原作小説は完結してる?漫画が何巻・何話まででてるか解説

目次

わたしの幸せな結婚|漫画26話ネタバレ予想

《ネタバレあらすじの内容をざっくりと解説!》

―――薄刃家へとやって来た美世に与えられた部屋は、2階の洋室。  

室内の家具を綺麗に磨かれたランプが照らし、穏やかに時が流れています。 

薄刃家の1階は畳が多いことに対して、2階は洋風にまとめられていました。  

この家での日々は、普通であれば快適そのもの… 

しかし、美世にとってはそうではなく、  

座るときは椅子へ、眠るときはベッドへという生活には馴染みがないのでした。  

さらに美世に仕事があるのかといえばそうではなく、  

薄刃家の家事は、雇われているお手伝いが完ぺきにこなしてしまいます。  

ただひとりで食事をとり、ぼうっと過ごす… 

そんなことを繰り返して1日が終わる毎日を、美世は過ごしていました。  

悪夢を見続けていた美世ですが、  

不思議と薄刃家では見ることはありません。  

なので睡眠さえ、ただ過ぎていく時間として溶け込んでしまうのでした。  

―――浮かない顔をする美世に声をかける新。  

新はいつの間にか、美世を呼び捨てにするようになっていました。  

美世は新に対して特別思うところはなくとも、 

しかし、なんとなくの違和感を感じていました。  

新は愛嬌もよく、綺麗な顔立ちをしていて… 

だからこそ多くの女性が放っておかないはずなのに、  

自分につきっきりで世話を焼く意味が、美世には分からないのです。  

(私が夢見の力を持っていて、それが薄刃家にとって大切だから?)  

美世はそう考えると、なんて冷たい関係なのだろうと憂鬱になります。  

暗い表情をしている美世に、  

『まだ怒っているんですか、俺のこと』と新は尋ねました。  

美世はすぐに首を横に振り、  

自分が無知だったせいだ、と思い詰めるように表情は沈んでいきます。  

新は暗い表情のままの美世に、  

部屋が気に入らないのか、食事が嫌なのか、と続けて質問していきます。  

すると美世は思い出したかのように、自分の服はどこにあるのかと尋ねました。  

『あれは返せませんよ』と新は言うと、ゆっくりと紅茶を口にしました。  

普段こそ穏やかな新が、目もくれずに淡々とそう言うので、美世は戸惑います。  

敗北した清霞が追い出された後、美世はすぐに薄刃家に迎え入れられました。  

まず初めに渡された着替えは、巫女を想像させる緋袴。 

かつてから夢見の異能者は、夢見の巫女と呼ばれていました。  

なので薄刃家ではその名残で、  

今でも夢見の異能者に巫女の格好をさせる習慣があるのでした。  

新は、巫女装束の強制はしない、と言うものの、  

清霞が美世の為に買った着物だけは、返す気はない様子。  

美世は何も言うことなく一点を見つめ、  

自分の気持ちに嘘をつき、選択を放棄したことを後悔していました。  

今までずっと美世の為を想い、受け入れてきた清霞。  

どうしてそんな清霞を素直に信じられなかったのだろう、 

美世は自分の愚かさを責めますが、もう既に遅く…  

しかし美世は、意を決して『もう一度旦那さまと話したい』と新に言いました。  

新が理由を尋ねると、清霞に謝りたいのだと美世は答えます。  

『それで?ここを出ていきたい、ですか?』と新は冷たい瞳で美世を見つめました。 

その瞳に、美世は凍り付いたように動けなくなります。  

新は、美世が出ていくことを許すことはなく、  

一緒に、薄刃家の役目を担っていきたいと言いました。  

「薄刃の役目」とは何なのか、戸惑いながらも尋ねる美世。  

新はまず、薄刃家の異能が人心に影響するということを話します。  

それは人の精神や脳に作用し、  

美世の夢見の力も、新の幻を操る力も薄刃特有の異能の力だと。  

なんとなくは分かる、と思う美世。  

その力が信じがたくとも、自身が毎晩悪夢を見たり、  

清霞が幻に翻弄されるところを見た後では信じるしかないのでした。  

すると新は、美世にひとつ尋ねました。  

それは、なぜ¨薄刃家にだけ¨そんな力が受け継がれているのか。  

美世にはさっぱり分からず戸惑っていると、新は苦笑しました。  

『通常の異能は、人に害をなす、鬼や霊を倒すためのものである。』  

『一方、薄刃の異能は人を対象とし、人間を相手に使うための異能です。』  

新は、淡々と説明していきました。  

本来であれば、異能者は人に悪さをする異形を滅する、  

その異形を倒すには異能だけが有効で絶対に必要である。  

しかし異能者が相手でも効果があるという、薄刃の力。  

人に異能で何かするのか、と美世が尋ねると、  

新は、人にではなく異能者に使う、と答えました。  

そして続けて、薄刃家の役目は、いざというときに異能者たちを止めること。  

何もかも滅ぼす強い力を持つ異能者に対する抑止力なのだと言いました。   

さらに疑問だった、異形をみることができる見鬼の才が美世にはないこと。  

新は、薄刃には見鬼の才を持たない異能者が生まれることは普通にあると言います。  

その言葉に、美世ははっとして、  

『薄刃の異能者は、異形を見る必要がないから?』と聞きました。  

新は頷きます。  

『ただ抑止力とは言っても、薄刃が力を持てば、より強大な力を持つ力が必要になりキリがない』  

『だから薄刃家には厳しい掟がある。破った者への処罰は非常に重い。』  

それは、帝と役目に絶対服従すると示すための意思表示。  

しかし現在では、科学の発達によって異形や異能者が否定されるようになりました。  

ますます異能者が危惧されていることにより、薄刃家の役目はめっきり減ったといいます。  

それは新が一人前になってからも、  

薄刃家の人間として仕事を命じられたことは一度もないほどです。  

新が目立つことなく、忠実に暮らしていても、意味がないのでした。  

『俺は、俺だけの役目が欲しい』  

新はぐっと、何かを堪えるようにそう言いました。  

努力し、厳しい修行を重ねたからこそ、清霞とあれだけ戦えた。 

その努力が必要とされずに、不便を強いられるだけだとしたらどれだけ苦しいか…  

美世には想像しかできません。  

しかし、新が歯痒い思いをして生きてきたのだと分かりました。  

『薄刃家の掟の中に、夢見の異能者が現れたら、一族全員で守るというものがある』  

『一族の中から選ばれたものが命を懸けて守る、それは俺の仕事となるでしょう』  

それは、新と美世の結婚を示しており、  

美世は思いがけない新の言葉に、身体が強張ってしまいます。  

美世が異能者であると分かった以上、結婚しないという選択肢は認められません。  

清霞が相手でなくなれば、他の相手が現れることは当然のことだ、と思う美世。  

新は、美世の悪夢は無意識に異能が暴走していたのだと言いました。  

その悪夢は、薄刃の家に居る限りは結界で抑えられるのだと。  

『俺は喜んで君を守る。それが俺だけの使命だから。』  

『君の気持ちが追い付かずとも構いません、君を守らせてください』  

新の熱く、真っ直ぐな瞳に美世の心は揺れていきました。  

「どちらでも構わない」と答えたばかりに、  

美世は清霞に会って、謝ることはもうできません。  

(完全に自業自得ね)  

美世は心の中で、悲しげに自分をあざけ笑うのでした。  

―――新は少し心を落ち着けるために、美世の部屋をあとにしました。  

(なんであんな…)  

役目が欲しい、という気持ちは新の本心であり、  

しかしその気持ちを、口に出したことはありませんでした。  

やっと現れた、薄刃の念願である夢見の力を持つ女性… 

それを守るという、新の役目。  

新は寂し気な家を見渡して、まるで自分のようだと思います。  

薄刃家の異能者であるという外見は一丁前でも、  

何一つ仕事を与えられない、その実態はただの虚しい人間だと。  

その虚しさを埋められるかもしれないことに、  

新はすがってしまいたくなるのでした。  

正直、新が初めて美世を見たとき、  

『勘弁してくれ、冗談じゃない』と思っていました。  

それは、自分のようにからっぽで、  

どんよりと暗い娘がお似合いなのか、と新は感じていたのです。  

しかし。  

『やめてください!』  

新が久堂家を非難した時に、美世は正面から反抗しました。  

新が調べていた限りでは、美世も同じ空っぽの人間であるはず…  

しかしそれは、大きな勘違いでした。  

美世となら、傷を舐めあうのではない、満たされる未来があると新はこの時感じたのです。  

美世が欲しくてたまらない。  

新は浮つく心を落ち着けて、空っぽの家をあとにするのでした。 

続きのネタバレあらすじはこちら

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